各業種インタビュー

鑑識課 警察犬係 巡査長

普段はどんな仕事をしていますか?

警察犬を訓練する「指導手」として、有事の際に活躍できるよう日々訓練を行っています。また、訓練だけでなく、警察犬の体調管理や身体の手入れなども大事な仕事で、いつでも要請に対応できるよう準備しています。要請があれば警察犬と共に現場へ出動し、対象の臭気をもとに対象物や遭難者を探し当てます。事件の解決や遭難者の発見に貢献できるよう、警察犬と二人三脚で日々の訓練に励んでいます。

仕事で大切にしていることは?

警察犬は指導手の気持ちを敏感に感じ取るため、私がネガティブな気持ちでいると、警察犬のやる気も落ちて力を存分に発揮することができません。仕事をするときは、警察犬とコミュニケーションをしっかりとり、常に明るく前向きに仕事に取り組むことを大切にして、パートナーである警察犬が現場で最高のパフォーマンスを発揮できるように心掛けています。また、現場に出動する際は、最後まで諦めない気持ちを持ち続けることを大事にしています。

印象に残っているエピソードは?

指導手になったばかりの頃は、警察犬とのコミュニケーションがうまくいかず、現場で失敗することもありました。しかし、上司から「失敗するということは、それだけ仕事をしているということ。仕事に失敗はつきものだから、どんどん失敗してください。私がリカバリーするので大丈夫です」と言ってもらい、気持ちが楽になりました。そこから訓練を積み重ね、次第に警察犬の表情や行動から気持ちを理解できるようになり、現場でも一心同体で仕事に取り組めるようになりました。

就職活動中のあなたへ

私は他の公務員職を経て警察官になりましたが、胸を張って「警察官になって良かった」と言えます。公務員の中でも他の職種と悩む方もいるかもしれませんが、遭難者を発見できたときや、現場で試行錯誤しながらも事件を解決できたときに得られる達成感は、警察官でしか得られないやりがいだと思います。また、県民の方々から感謝の言葉を頂くこともあり、頑張って良かったと心から思える仕事です。悩んでいるならぜひ、警察官を志望してください。