令和5年春の交通安全県民運動出動式における署長挨拶

皆様、おはようございます。直方警察署長の江口です。
本日ここに、春の交通安全県民運動の出動式にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
まず、お集りの自治体、関係機関・団体の皆様におかれましては、平素から、警察行政各般に渡り、多大なるご協力を頂いていることに対し、感謝申し上げます。
さて、県内の交通事故情勢は、交通死亡事故は昨年に比べ倍増の勢いで推移しており、4月19日には福岡県知事による「交通死亡事故警戒宣言」が約22年ぶりに発令されました。
この交通死亡事故の特徴は、歩行中の事故で、
・ 亡くなられた方の半数以上が高齢者
・ 時間帯は、早朝や夕方、夜間
に集中して、発生しております。
次に、直方警察署管内は、4月末現在、事故の発生件数・負傷者数は僅かに減少しておりますが、2月末には宮若市内で夜間に高齢ドライバーによる単独の死亡事故が発生しており、県下の交通情勢も踏まえ、交通指導取締り等を強化しているところです。
このような中、5月11日から20日までの10日間、春の交通安全県民運動が実施されます。
この運動期間中の重点は、
・ 子どもを始めとする横断歩行者等の安全確保
・ 横断歩道に歩行者がいた場合の一時停止などのドライバーの安全意識の向上
・ 本年4月1日からすべての利用者に対する努力義務となった自転車のヘルメット着用の徹底
・ 飲酒運転の撲滅
に向けた広報啓発活動などです。
警察は、白バイやパトカーの機動力及び顕示効果を効果的に活用した警戒活動のほか、重大事故に直結する速度違反や横断歩行者妨害、飲酒運転の取締り等、各種交通事故抑止対策を強力に推進してまいります。
皆様方は、警察とより緊密に連携し、それぞれの立場において、多発する交通死亡事故の抑止に配意した広報啓発活動などの各種対策に取り組んでいただきたいのです。
終わりに、悲惨な交通死亡事故を1件でも減少させ、安全・安心な地域社会を実現するため、この出動式を通じ「一致団結」し、春の交通安全県民運動に取り組んでいきましょう。