令和４年中の小郡警察署管内の治安情勢について

　令和４年中の小郡警察署管内の治安情勢について説明いたします。
　まず、管内における犯罪の発生状況については、相談や届出があり、警察が刑法犯として認知した件数は１９７件で、前年と比べ件数は２６件増加しています。
　刑法犯の認知件数は増加していますが、県下の警察署の中でも少ない数値となっており、このような成果を出すことができているのも、行政機関の取り組みや、青パトをはじめとする自主防犯活動が活発に行われていること、また、犯罪に対する地域の皆様一人一人の防犯意識の高さの表れであります。
　今後とも、「安全・安心な小郡市、大刀洗町」を実現するため、引き続き、地域、行政、警察、関係団体等が一体となって「防犯意識の高い、犯罪に強い街づくり」を力強く推進していきます。

　次に暴力団関係ですが、県警察が総力を挙げて取り組んでいる最重点目標が「暴力団の壊滅」であります。
　今のところ、当初管内で把握している暴力団事務所はありません。
　この地域に暴力団を根付かせないためにも、わずかな兆候を見逃さず、素早く対処し、その芽を摘むことが大切でありますので、どうか暴力団に関する情報がありましたら、どのような内容であっても結構ですので、警察への連絡をお願いいたします。

　最後に、交通関係についてです。
　まず、県警察の最重点目標になっている「飲酒運転の撲滅」についてですが、当署では、令和４年中１４件の飲酒運転を検挙しています。
　取締りを強化した結果、前年と比べて検挙件数は４件増加しているのですが、取締りの成果が出たことを喜ぶ数字とは言えず、この地域において依然として飲酒運転が行われていることを示すこととなる残念な数字であると言えるのです。
　人身交通事故は、ここ数年減少傾向となっており、取締りや各種対策の成果がでていると言えるのですが、交通死亡事故については、本年、すでに１件発生している状況にあります。
　当署では、飲酒運転や事故の対策がひとつの課題であると考えており、その対策として、死亡事故に直結する飲酒運転、速度違反、横断歩道上の歩行者妨害など悪質違反者に対する徹底した取締り、地域の皆様方と協働した各種キャンペーン等の広報啓発活動、高齢者・児童に対する交通安全教室など各種対策を幅広く実施し、交通事故防止に全力を尽くしているところです。

　今後とも、地域、行政、関係団体の皆様としっかりと連携し、犯罪や交通事故のない、安全で安心なまちづくりに全力で取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


令和５年６月
小郡警察署長　小洞　泉