古墳時代後期(6世紀前半)に作られた前方後円墳。東西方向に主軸をもつ墳丘は盛り土で二段築造し、下段斜面は石(葺石)で覆われている。濠の中からは、朝顔形、武人像、馬などの埴輪、墳丘から須恵器が出土されている。
今山は、玄武岩と花崗岩からなる山で、山全体が国指定史跡となっている。今山遺跡でつくられた石斧は、弥生時代初期から中期にかけて、伊都国の交易品として北部九州一帯にかけて流通した。また、今山の中腹には、熊野神社が築かれている。
キャンプファイヤー場、ロッジ、野外調理場、体育館や20,000平方メートル以上の広大な芝生広場もあり、自然の恩恵に触れながら、子どもから大人まで楽しめる社会教育施設となっている。
岩脈(国指定天然記念物)博多湾に臨む海岸線には、黒雲母花崗岩、ペグマタイトの岩脈が見られる。長垂のペグマタイト岩脈は、多種の珍しい鉱物が混入しているため、国の天然記念物に指定され、保全がはかられた。しかし戦時中、旧陸軍により採掘され、現在は鱗状結晶郡を見ることは困難となっている。