令和4年は、福岡県警察の運営指針を「県民の安全・安心の確保」とし、三大重点目標である「暴力団の壊滅」、「飲酒運転の撲滅」、「性犯罪の根絶」のほか、重点目標として「ニセ電話詐欺の予防・検挙」等7項目を掲げ、各目標の達成に向け、組織一丸となって取り組んできました。 その結果、暴力団による未解決重要事件や、重要凶悪事件を数多く検挙したほか、交通事故の発生件数、死者数については、いずれも減少するなど、一定の成果が得られているところです。 しかしながら、刑法犯認知件数が前年よりわずかに増加に転じる結果となり、また、県内において、暴力団の対立抗争事件の発生が懸念されているほか、ニセ電話詐欺についても、認知件数、被害額ともに前年を大幅に上回り、高齢者を中心に被害の拡大に歯止めがかからない状況にあるなど、県内の治安情勢はいまだ予断を許さない状況にあります。加えて、急速な技術革新といった社会情勢の変化により、サイバー空間における脅威や経済安全保障をめぐる情勢はますます深刻な問題となっています。 このような現状を踏まえ、福岡県警察では、令和5年も運営指針、最重点目標を始めとする各種治安課題に対し組織一丸となって取り組み、安全・安心を願う県民の皆様の期待と信頼に応えることができるよう各種対策を強力に推進していくこととしていますので、引き続き、警察活動に対する御理解と御協力をお願いいたします。 |