性犯罪から身を守るための防犯対策


中高層住宅や道路上での被害が半数以上

県内における性犯罪の発生状況を場所別に見ますと、被害現場の大部分が道路上、中高層住宅、駐車場で発生しています。
 この統計からもわかるように、「自分の家は1階じゃないから。」という理由だけで、安心するのは禁物です。
このような共同住宅は、一般的に隣近所の関心が薄く、犯罪者が建物内に入りやすい状況にあります。
被害場所も、室内ばかりでなくレベータ内、非常階段などでも被害が多く発生しています。


 最近の犯行手口としては、

  • ベランダ窓や玄関などの鍵が掛かっていない場所から侵入し、就寝中の女性を襲う。
  • 帰宅中の被害者をつけて行き、人目のない暗い場所で襲う。
  • 後方からいきなり「口をふさぐ」、「抱きつく」などして、人気のない場所に連れ込む。 
  • 被害者が自宅玄関で鍵を開けた瞬間、室内へ押し込む。
  • マンションのオートロックが開いているときに、住民を装ってエントランス内に侵入し、エレベータ内、非常階段等住民の死角となる場所に連れ込む

などがあります。


狙われやすい女性は?


犯人の多くが、

  • ひとりで駅、コンビニ、レンタルビデオ店等入る女性を探している。
  • 郵便物、洗濯物、表札などで、女性が一人暮らしかどうかを下調べしている。

など、犯行前に女性を観察していることが分かっています。

また、路上など屋外で犯行に及ぶ場合、犯人は

  • 携帯電話で通話やメールをしながら通行する女性
  • イヤホンを耳に当て、音楽を聴きながら通行する女性
  • 背後の人の気配に関心を示さない女性

など、警戒心が薄く「隙がある女性」を狙っていることも明らかとなっています。
このことから、犯人は単独で行動し、警戒心を示さない女性を狙っているといえます。


生活習慣としての防犯対策


強制わいせつなどの性犯罪やひったくり、ストーカーなどの被害にあうのは、女性がほとんどです。  
男性に比べ力の弱い女性は、どうしても犯罪者のターゲットになりやすいと言えます。

また、「自分は大丈夫。」という甘い考えから、被害にあうことも少なくありません。
犯罪から身を守るためには「正しい防犯知識を身につけ、それを習慣づける。」ことが大切です。


被害にあわないためのポイント


帰宅時のポイント



  • 帰宅する際には、友人や同僚などと複数で行動する。
  • 夜間の帰宅は家族に迎えに来てもらう。タクシー利用の際は玄関口まで乗り付ける。
  • コンビニなどに夜間立ち寄った時には、犯人が観察していることが多いので、帰宅の際には周囲を警戒するなど特に注意する。
  • やむを得ず一人で帰宅する際には、防犯ブザーを手にして時折周囲を見回すなど、警戒していることをアピールする。

エレベーターなどの密室内でのポイント



  • エレベーターに乗る前に周囲を確認する。
  • 知らない人がドアの閉まる直前に乗り込んで来たときには特に注意する。
  • 知らない人と二人っきりになったら、背中を見せず、直ぐに非常ベルが押せる位置に立ち、最寄りの階で降りる。

戸締まりのポイント



  • 入居時には鍵の交換を依頼する。
  • 家に入る時には周囲に見知らぬ人がいないか確認する。
  • 高層階に住んでいても、ベランダ窓からの侵入に注意し、ベランダ窓には必ず鍵を掛ける。
  • 自宅のドアや窓にはワンドアツーロックを心掛ける

一人暮らしと気づかれないためのポイント



  • 表札や郵便受けにフルネームでの表示をしない。
  • 男性の名前を併記する。
  • 住所氏名が分かる葉書などを処分するときには、必ず裁断して処分する。
  • ベランダに干す洗濯物に気を配る。

日常生活でのポイント



  • 不用意に他人に携帯電話番号やメールアドレスを教えない。
  • 防犯ブザーなどの防犯器具を身に付ける。
  • 部屋には遮光カーテンを取付けるなど、自分のプライバシーを守る。
  • 見知らぬ来訪者には、ドアチェーンを掛けたままで対応する。
  • 宅配便の配達や集金を装うこともあるので、安易にドアを開けず身分確認を行う。
  • 興味本位での出会い系サイトの利用はしない。
  • 特に子どもの携帯電話には、各電話会社のフィルタリングサービスを設定し、有害情報をブロックする。


犯人がもっとも恐れるのは、住民の目線


犯人がもっとも恐れるのは、住民の視線です。
犯人は、死角や暗がりに潜むなど、自分の存在を消すかのように行動します。もし、犯人が身を潜める場所がなかったら、多くの犯罪は未然に防げます。
そのためには、「犯罪を犯す機会をつくらせないまちづくり」を地域のみなさんで取り組むことが
必要です。
例えば、「街灯を増やし暗がりをなくす」、「道路に歩行者と車両を分離する柵を設置する」、「マンション内に防犯カメラを取り付ける」などのハード面の対策のほか、「夜間は玄関の門灯をつける」、「地域でのあいさつ・声かけを行う」、「道路などでの違法駐車はしない」などのソフト面での対策が挙げられます。
大切なのは、近隣住民が一致団結して、「犯罪は許さない。」、「自分たちのまちは自分たちで守る。」という姿勢を犯人に見せることです。
犯人は、人間関係や地域住民の結束力が希薄なまちを好みます。地域のみなさんが協力し、防犯対策に取組むことで、個人だけの力では持ち得ない大きな効果が生まれ、「このまちでの犯行は無理だ。」と犯人に思わせることができます。


万が一、被害にあった場合は勇気を持って110番


このような性犯罪は、被害者の羞恥心から、届出がなされない場合も多く、事件が潜在化する傾向にあります。
犯人を検挙し、今後の被害を増やさないためには、あなたの協力が必要です。
警察本部や主な警察署には、女性警察官による性犯罪捜査官が配置されています。万一、性犯罪などの被害にあった場合には、直ぐにその場から110番通報をして下さい。
あなたの勇気が犯罪者の検挙や再発防止につながります。

リーフレット (PDF 116kbyte)

あなたの防犯度チェック! (PDF 400kbyte)

動画「性犯罪被害にあわないために」はこちらへ