過去のテロ・ゲリラ事件


2 過激派が引き起こした事件について


(1)「テロ、ゲリラ」、「内ゲバ」ってなに?

テロ、ゲリラ

個人を直接攻撃するものをテロといい、施設等を攻撃するものをゲリラといいます。過激派は、成田国際空港建設反対闘争等の過程で、関係者個人に対する襲撃事件や、米軍施設等に対する爆発物発射事件、関係者宅に対する時限式発火装置を使用した放火事件、爆弾を使用した企業爆破事件や警察官殺害事件等を引き起こしています。

内ゲバ

対立する過激派セクト間の暴力を伴う抗争を内ゲバといいます。過激派は、鉄パイプやハンマー、包丁等の凶器で相手を襲撃し、殺人や傷害事件等を引き起こしています。


(2)どんな事件を起こしたの?

過激派は過去、数多くのテロ、ゲリラ事件を引き起こしてきましたが、特に平成2年は、昭和天皇崩御に伴う「大喪の礼」や「即位の礼」、「大嘗祭」を捉えて粉砕闘争を繰り返し、全国で143件のゲリラ事件を行いました。


個人宅に対する放火事件

過激派は、特定の個人宅を狙った放火等、卑劣な事件をを引き起こしています。


外務省審議官実父宅放火事件
外務省審議官実父宅放火事件の画像

平成3年9月に発生した「外務省審議官実父宅放火事件」は、中核派が成田空港建設反対を主張して、外務省審議官宅と棟続きの母屋に時限式発火装置を仕掛けて放火し、母屋で暮らしていた審議官の両親が死亡するという事件を引き起こしました。
なお、中核派は「審議官だけでなく、家族にも責任がある」等と常軌を逸した発言を行っています。


千葉県総務部幹部宅放火事件
千葉県総務部幹部宅放火事件の画像

中核派は、恒常的な闘争課題の一つに成田闘争を掲げ、これまで、地元の農民で結成した三里塚芝山連合空港反対同盟とともに過激な闘争を繰り広げてきましたが、平成14年1月には「暫定平行滑走路開港阻止」をスローガンに取り組み、空港公団幹部宅や千葉県幹部宅に時限発火装置や爆弾を仕掛けて放火する事件を引き起こしました。


米軍施設等に対する爆発物等発射事件

過激派は、個人宅を狙った放火事件の他、在日米軍基地や自衛隊施設等を狙った爆発物等発射事件を引き起こしています。
最近では、革労協反主流派が、平成25年11月に「在日米空軍横田基地に向けた飛翔弾発射事件」、平成26年10月に「埼玉県所在の普天間飛行場代替施設工事関連会社に向けた飛翔弾発射事件」、平成27年4月に「米陸軍キャンプ座間に向けた飛翔弾発射事件」を引き起こしました。
このうち、「埼玉県所在の普天間飛行場代替施設工事関連会社に向けた飛翔弾発射事件」では、発射された飛翔弾が、標的である代替施設場所となる辺野古の海底地質調査業務を請け負っている会社が所在するビルの外壁に着弾しており人的被害はなかったものの一歩間違えば、全く関係ない市民に被害が及ぶところでした。
過激派は、みなさんの身近なところで、危険で悪質なゲリラ事件を引き起こし、市民生活を脅かしているのです。

飛翔弾と発射装置の写真

「在日米空軍横田基地に向けた飛翔弾発射未遂事件」の飛翔弾(左)と発射装置(模型)


対立するセクトへの攻撃(内ゲバ)

革労協という過激派は平成11年5月、闘争路線の違い等から組織内部が主流派と反主流派に分裂し、その後相互に 殺し合いを続けています。
平成16年6月にも東京都内で反主流派活動家2名が殺害される「内ゲバ」事件が発生しています。(平成11年の分裂以降10名が死亡)
福岡県内においても、平成11年、12年に計4件の「内ゲバ」が発生し、2人が死亡、 23人が負傷しています。
更に、平成13年10月には、久留米市内において対立するセク トに対する内ゲバ等を計画していたと思われる過激派をパトロール中の警察官が発見し、1人を逮捕、4人を指名手配しました。
なお、その際、押収した証拠品の中には、「包丁」等の凶器のほか、発射弾ゲリラに使用するための武器が発見されました。

過激派逮捕時の押収品の写真

《平成13年久留米市内で過激派が逮捕された際の押収品》

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